岡山市立養護老人ホームの今後の方向が示される


かねてから市長の諮問機関である岡山市総合政策保健福祉部会で審議されていた岡山市立養護老人ホームの方向性が1月27日の部会で示されました。

岡山市には現在市立の養護老人ホームが3つあります。一つは松風園(高松地区)で松風園は昭和43年の建物で老朽化で3人部屋やバリアフリーになっていないなどの問題点をかかえています。2つ目は友楽園(平井地区)ここは建て替えられ全室個室で、公民館との併設という地域密着の機能もあるところです。3つ目は会陽の里(西大寺地区)でここも建て替えられており全室個室のハード面では快適な施設です。何回かこのテーマで審議会として議論されてきましたが一番に人件費の高さによるコスト論から議論されその後職員の専門性や施設の質の向上など回を重ねる中で議論が深まりつつありました。ただ三箇所それぞれ特性が違うので一概に同じ方向性は出しにくいとして、委員の中からまず市当局の考え方を示せとの意見があり、この日の審議会で市当局の方向性が示されました。

その内容は?松風園は民設民営の運営形態で居住環境を整備し、処遇の向上をはかり施設改築をふくめた民営化について検討する。?友楽園は公設公営の運営形態をのこし被虐待高齢者への施設など高度な専門性のサービスを提供し公民館との併設施設として地域交流を積極的に図る。?会陽の里は公設民営の運営形態で指定管理者制度により民間に管理・運営を委託する。という内容でした。

この案に対しては、委員からそれぞれの特性にあわせた三様ということは理解できるが公立だから民間だからというのでなく、地域のかたがたの意見や、今後高齢者になる団塊の世代の方々など幅広い意見を聞き市民協働でもうすこし思い切った取り組みを、入りたくなるような施設へ改善してほしいとかの意見や、介護保険との関連で施設の役割が変ってくるのではないか?などの疑問やまた、一つだけ公設公営で残すという意義もわかりにくい、部分的でも委託できる部署は委託し経費削減につとめ削減された予算は福祉分野に必ず使ってもらうようにすればいいのではないか?などの厳しい意見もあいつぎました。また次回の2月17日の部会までに今後合併される御津町の養護老人ホームの詳細資料を提示し引き続き議論も深める方向です。

05/01/28UP

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